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更新日:2025-10-03

こんにちは、茨城・水戸のパーソナルジム「Slimit」代表の大高 俊です。
「筋膜ローラー(フォームローラー)を毎日ゴリゴリしてるのに、むしろコリや痛みが悪化した…」——そんな相談、実はとても多いんです。
僕は“Slimit式”として、ただ筋膜を“はがす”のではなく、神経と筋肉の協調を取り戻すケアを大切にしています。今日は、ローラーで悪化しないためのポイントを、やさしい言葉でお届けします。

なんで筋膜ローラーをするとスッキリするの?

「当てると気持ちいい」「終わると軽い」——これは、筋膜や筋肉のこわばりに一時的に血流が集まり、循環が良くなるからです。
筋膜は全身をタイツのように包む薄い膜。筋肉・骨・内臓をつなぎ、動きを滑らかに“案内”する役目があります。こわばりや癒着があると、動きがギクシャクし、神経のストレス信号も増えます。

大事なポイント:「軽くなる」=「根本改善」ではありません。
一時的に楽になることと、動作の質が変わることは別。だからこそやさしい方法+原因へのアプローチが必要です。

実は危険?間違った使い方で悪化する例

僕のジムでも本当によく出会う“やりがちNG”は次の3つです。

  • 圧が強すぎる:内出血や炎症の原因。痛みは神経を警戒モードにします。
  • 痛むところを直でゴリゴリ:関節や神経を刺激して悪化するケースも。
  • 長時間やり続ける:30秒以上の同一点攻めは、逆に筋が固まることがあります。
例)ふくらはぎを毎日30分ローリング → むくみ悪化。
理由は血管・リンパまで圧迫し、循環が滞ったため。
※ “気持ち良さ”と“良い変化”は必ずしも一致しません。

「筋膜はがし」の誤解と本当の役割

“はがす”という言葉から、強くこすって剥ぎ取るイメージを持ちがちですが、筋膜は皮膚や筋肉と連続しており、物理的にベリっと剥がれるものではありません。
ここでの本質は、滑走性(すべり)を回復し、神経の安心度を上げること。つまり「痛いほど効く」は誤解で、痛み=危険信号として防御反応を引き起こします。

キーワードは安全学習
神経が「安全」と判断できる強度・時間・呼吸でケアすると、筋は自然にゆるみ、動作の質が上がります。

Slimit式|正しい筋膜ケアの考え方

僕たちが大切にしているのは、無理やりはがす発想ではなく、神経×筋肉の協調を取り戻すこと。

4つの原則

  • 体重を預けすぎない:ローラーは“支え”、圧は“やさしく”。
  • ゴリゴリしない:“揺らす・なでる”イメージで滑走性を回復。
  • 呼吸と合わせる:吐く息で緩む。4秒吐く→2秒止める→4秒吸うなど。
  • 片側30秒以内・全身5〜10分:短時間+頻度で安全学習を積み上げる。

部位別のやさしい使い方(例)

太もも前(大腿四頭筋):うつ伏せで軽く体重を乗せ、呼吸を合わせて膝をゆっくり曲げ伸ばし。

ふくらはぎ:足首を上下に動かす“アクティブ・ローリング”。しびれやズーンが出たら即中止。

背中(肩甲骨下):ローラーに背を預け、両手を頭の後ろ。深呼吸で胸郭の弾力を取り戻す。

併用推奨:ケア後に立ち上がって3歩歩く楽になった方向を反復
神経が“良い動き”を学習し、変化が定着しやすくなります。

実際のお客様のストーリー

毎晩30分ローラーを続けても肩こりが悪化する40代女性。評価すると、原因は「肩そのもの」ではなく背骨(胸椎)の硬さでした。
背骨のリセット+やさしいローラー(各30秒)+呼吸をセットにしたところ、2週間で肩こりが大幅改善
「今までの痛いケアは何だったの…」と笑顔に。
——大事なのは“どこをどの順番で整えるか”。

今日からできる安全なセルフケア方法

1)ふくらはぎのアクティブ・ローリング(片側30秒)

  1. ローラーにふくらはぎを乗せ、反対脚で軽く押さえる。
  2. 足首を上下に10回。痛み手前で止める。
  3. 終えたら立ち、3歩歩いて変化を確認。

2)太もも前の“呼吸同期”ローリング(片側30秒)

  1. うつ伏せで太ももにローラーを当てる。
  2. 4秒吐きながら膝を曲げ、吸うとき伸ばす。5〜6呼吸。
  3. 痛みが出る強度はNG。やさしい圧で。

3)背中・胸郭のリリース(合計60秒)

  1. 肩甲骨の下にローラー。両手は頭の後ろ。
  2. 大きく息を吐いて胸を“ふわっ”と広げる意識。
  3. 10呼吸。首の詰まり感があれば即中止。
次のサインが出たら中止:鋭い痛み・痺れ・ズーンと深部に響く不快感・広範囲の内出血

セルフチェック(before→after)

  • 前屈・後屈・横振りを各2回 → どの動きが軽い?
  • 歩幅・腕の振り・呼吸のしやすさ → 主観で10点満点評価。
  • 翌日の張り・重さ → “良い疲労”か“イヤな痛み”か。

まとめ|“気持ちいいケア”から“変われるケア”へ

筋膜ローラーは使い方次第で最高の味方になります。
「強いほど効く」ではなく、神経が安心できるやさしいケアがSlimitの答え。
そして、ケア後に立って確かめ、動きや呼吸の“変化を学習”させることが、根本的な変化への最短ルートです。

あなたの体に合った“正しい筋膜ケア”を一緒に

「やっているのに変わらない」「どこをどうすればいい?」——そんな時は僕に任せてください。無理なく、楽しく、でも確実に。

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※無料カウンセリングのみでも大丈夫です。HPからの問い合わせもOK。

よくある質問(FAQ)

筋膜ローラーは毎日やっても大丈夫?

弱い圧・片側30秒以内・全身合計5分程度なら毎日OK。
痛み・痺れ・内出血が出る強度や、長時間のケアは避けてください。

痛いほど“筋膜はがし”は効きますか?

いいえ。痛みは身体を守る防御反応を高め、筋のこわばりを強めることがあります。
“気持ちいい手前”のやさしい圧で、呼吸と合わせるのがコツです。

ローラーを使うと痩せますか?

むくみ軽減で一時的に細く見えることはありますが、体脂肪が落ちるわけではありません。
食事(PFC)・日常活動量・睡眠の最適化と併用しましょう。

どの部位から始めれば良い?

基本は呼吸が入りやすい部位=背中・胸郭から。次に“今日使う関節”に関わる筋の滑走性(太もも前やふくらはぎなど)をやさしく整えます。

やっても変化を感じない時は?

狙う場所が違う可能性があります。痛む場所ではなく、原因となる動きの硬さ(例:胸椎や股関節)を疑いましょう。評価が難しければ一度ご相談ください。

この記事を書いた人|大高 俊(おおたか しゅん)

パーソナルジム『Slimit』代表トレーナー。
“変われない人専門”として、500人以上の心と体の再起動をサポート。
「がんばること」ではなく、「楽しむこと」から始めるダイエットを提唱している。

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© Slimit Personal Gym, Mito Ibaraki. 本記事は医療行為を意図しません。痛み・痺れ・腫れが続く場合は専門医にご相談ください。

 

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