産後ママ
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目次

産後の「痩せづらさ」は、あなたのせいじゃない

「産後、全然体重が戻らない…」
「妊娠前の服を見るのがつらくて、クローゼットを開けたくない」

水戸でパーソナルジムをしていると、産後ママからこんな声を本当にたくさん聞きます。

そして、ほとんどの方がこう続けます。

「わかってるのに動けない私が悪いんですよね…」

僕は、ここでいつも全力で首を振ります。

産後の“痩せづらさ”は、努力不足でも、意志の弱さでもありません。
ホルモン・睡眠・骨盤・育児環境…
いろんな要素が重なって、「ダイエットどころじゃない」状況になっているだけです。

だからこそ、このページでは

  • 「産後の体がなぜ痩せづらいのか」
  • 「まず何から始めたらいいのか」
  • 「続かなくなるポイントをどう避けるか」

を、がんばるダイエット”ではなく、“優しく続けるダイエット”という視点でお話しします。

水戸で「産後 ダイエット」を調べながら、
「どこに相談したらいいか分からないな…」と感じている方に、少しでも安心材料になれば嬉しいです。

産後の「痩せづらさ」の正体(ホルモン・睡眠・骨盤)

まず知っておいてほしいのは、

産後の体は「痩せるモード」ではなく、「回復と赤ちゃん優先モード」になっている

ということです。

① ホルモンバランスの変化

妊娠〜出産にかけて大きく変動したホルモンが、産後もまだ安定せず、
「水分むくみ」や「脂肪をため込みやすい状態」をつくります。

授乳中は、母乳をつくるためのホルモンやエネルギーが優先され、
体は「エネルギーをしっかり確保しておきたい」と判断しやすくなります。

だから、妊娠前と同じ感覚で“食事制限だけ”をすると逆効果になりやすいんですね。

② 慢性的な睡眠不足

夜泣き・授乳・おむつ替え…。
「まとまって3時間寝られたらラッキー」という日も多いと思います。

睡眠不足が続くと、

  • 食欲を増やすホルモンが増えやすい
  • 甘いもの・脂っこいものが欲しくなりやすい
  • 疲れが抜けず、動く気力が湧きにくい

といった状態になり、ダイエットどころか“生きるだけで精一杯”というのが、むしろ自然な反応です。

③ 骨盤・姿勢・筋力の変化

妊娠・出産を通して、骨盤周りやお腹・背中・お尻の筋肉は大きな負担を受けます。

  • 骨盤底筋(おまたの奥の筋肉)がゆるむ
  • お腹の筋肉がうまく使いにくくなる(腹直筋離開など)
  • 抱っこで肩・腰・首に負担がかかる

その結果、

  • 姿勢が崩れやすい(反り腰・猫背)
  • ちょっと動くだけで疲れる
  • 腰痛・肩こり・尿もれが気になる

など、「運動を始める前に整えたいところ」がいくつも出てきます。

ここまで読んで、「あ、私のせいじゃなかったんだ」と少しでも思えたならOKです。

次は、「今できることを、やさしく3分から」始めていきましょう。

2週間スターター:家でできる3分×3メニュー

「ジムに行く余裕なんて全然ない…」
そんな産後ママのために、Slimitでは“2週間スターターメニュー”という考え方をお伝えしています。

  • 1回 3分
  • 1日 3メニューまで
  • 「ながらOK」「完璧じゃなくてOK」

これくらいなら、育児のすき間でもなんとか現実的ですよね。

※帝王切開後・合併症があった方・痛みが強い方は、必ず主治医の先生のOKが出てから、できる範囲で行ってくださいね。

メニュー① 朝:ゆったり呼吸+骨盤底筋(3分)

布団の上やソファでOKです。

  1. 仰向け or 横向きで、楽な姿勢になる
  2. 鼻から4秒かけてゆっくり息を吸う
  3. 吐くときに、「おしっこ・ガスを一瞬だけ我慢する」ように、おまたを軽くキュッ
  4. ふ〜っと吐き切ると同時に、力をふわっと抜く

これを10回ほど

ポイントは、

  • ぎゅーっと全力で締めすぎない(30〜50%くらいの力でOK)
  • 息を止めない
  • お尻・お腹・太ももに力を入れすぎない

「骨盤底筋ってよく分からない…」という方は、
“呼吸を深くするだけ”でも十分価値があります。

まずは「呼吸+少し意識する」からで大丈夫です。

メニュー② 日中:抱っこリセット・姿勢3分

抱っこや授乳の合間に、キッチンや洗面台の前でできるリセットです。

  1. 壁 or カウンターに手をつき、軽く前傾
  2. 胸をそっと前に出すようにして、背中を伸ばす
  3. 肩をすくめないように意識しながら、ゆっくり肩回しを10回
  4. 最後に、首を左右にゆっくり倒して呼吸を3回ずつ

「あ、今猫背になってたな」と気づいたときの“リセットボタン”にしてあげてください。

メニュー③ 夜:骨盤・お尻ほぐし3分

寝る前のスマホタイムを、ちょっとだけ「体ほぐしタイム」に変えてみましょう。

  1. 床に座り、片方のお尻の下にテニスボール or 丸めたタオルを置く
  2. 体重を少しずつかけながら、気持ちいいところで小さくゆらゆら
  3. 1〜2分ほどほぐしたら、反対側も同じように

その後、仰向けになり、

  • 両ひざを立てて左右にゆらゆら倒す
  • お腹に手を当てて、ゆっくり深呼吸

これでOKです。

2週間の目標は、「毎日完璧」ではなく「できた日を数える」こと。

  • 今日は0個 → それでもOK
  • 明日は1個だけ → それでも大きな一歩
  • 余裕がある日は2〜3個やれたらラッキー

このくらいの“ゆるさ”で設計した方が、長く続きやすくなります。

食べて回復するPFCの組み方(授乳期の注意も)

産後ママと話していて一番多いのが、

「母乳に悪いと思って甘いものを我慢してるのに、痩せない…」
「むしろ、ストレスで夜にドカ食いしちゃいます…」

というパターンです。

ここで大事なのが、「痩せるため」より先に「回復するための栄養」を考えること。

授乳中は「ちょっと多めに必要」が基本

母乳をつくっている体は、妊娠前より少し多めのエネルギーが必要と言われています。

しかも、授乳だけで自然とエネルギーを消費してくれる側面もあるので、

  • 極端なカロリー制限をしない
  • 1〜2週でガクッと体重を落とそうとしない

ことが、実は母乳とダイエット、両方を守るコツです。

産後ママ向け・ざっくりPFCバランスの目安

難しい計算は置いておいて、まずはこんなイメージでOKです。

  • P(たんぱく質):体重1kgあたり 1.2〜1.5g/日を目標
    • 例)60kgなら 70〜90g
    • 食材イメージ:魚・鶏むね・卵・納豆・豆腐・ヨーグルト など
  • F(脂質):質を重視して、適量
    • オリーブオイル・えごま油・アボカド・ナッツ・青魚 など
    • 「揚げ物・スナック菓子」は頻度を減らす
  • C(炭水化物)
    • 主食は「ごはん・雑穀米・オートミール・全粒パン」などを中心に
    • 甘いお菓子・ジュースは“ご褒美枠”に

よく聞かれるQ&A

Q. 授乳中でも、甘いものは全部NGですか?
A. 僕の答えは「量とタイミングを工夫しながら楽しむ」です。

  • 日中(活動量がある時間)に少量
  • 食事と一緒にとる(血糖値が急上昇しにくい)
  • 「毎日たくさん」より「週に数回、ちょっといいものを」

こんなルールにするだけでも、ストレスと血糖値のジェットコースターをかなり防げます。

Q. サプリやプロテインは飲んだ方がいい?
A. 食事で足りない分を“ちょっと補う”くらいの感覚がオススメです。

  • 食事でたんぱく質がどうしても足りない日 → プロテイン1杯
  • 鉄分・カルシウムが不足しやすい方 → 医師・薬剤師と相談しながら

「サプリを飲めば痩せる」ではなく、
「自分の体を回復させる材料を、少し足してあげる」という考え方でいきましょう。

産後の“挫折ポイント”と回避動線(寄り添い設計)

Slimitに来られる産後ママを見ていて、
「ここで多くの方が挫折しやすいな…」というポイントがいくつかあります。

そこで、あえて“つまずきやすい場所”から先に共有しておきますね。

挫折① 「計画通りにできなかった=私はダメ」

  • 子どもの発熱
  • 自分の体調不良
  • 実家・義実家の行事
  • まとめて寝られなかった夜

こんなことがあるたびに、せっかく立てた計画はあっという間に崩れます。

ここで必要なのは、

「計画を守ること」ではなく「軌道修正すること

です。

回避動線

  • 週単位で「できたことリスト」をつくる
  • 「できなかった日」があっても、翌週にそのまま持ち越し
  • 1ヶ月ごとに「いまの生活に合うように」プランを微調整

Slimitでも、「理想プラン」ではなく「現実プラン」から一緒に組み直すことを大事にしています。

挫折② 体重しか見ていない

産後すぐは、

  • むくみ
  • 便秘
  • ホルモン変動

などで、体重の数字がめちゃくちゃ動きやすい時期です。

1週間で −1.0kg → +0.8kg → −0.4kg…
みたいなグラフは、むしろ普通。それを見て、

「やっぱり私には無理だ…」

と感じてしまうのは、本当にもったいない。

回避動線

体重だけでなく、こんな変化も一緒にメモしてみてください。

  • 朝起きたときのしんどさ(10→6になった など)
  • 肩こり・腰痛の頻度
  • 便通の回数・スッキリ感
  • 眠気の強さ(昼間のウトウトが減ったか)

「暮らしの中の変化」を一緒に見ていくと、
ダイエットが「数字」ではなく「生活の質を上げるもの」に変わっていきます。

挫折③ 一人で頑張り続けてしまう

産後は、とにかく「自分のことは後回し」になりがちです。

  • 旦那さんには言いづらい
  • 友達には弱音を吐けない
  • 実家にも気を遣う

だからこそ、「体の話を安心してできる場所」がひとつあるだけで、心がかなり軽くなります。

水戸で産後パーソナルジムを探している方には、
ぜひ事前にこちらの記事も見ておいてほしいです👇

「どこがいいか」よりも、
「この人になら、本音を話せそう」と思える場所を選んでみてくださいね。

事例:ゆっくり−5kgまでのロードマップ

ここからは、Slimitに実際に通ってくださった
「水戸市在住・30代・1児のママさん」(仮名)のケースをもとにした、イメージしやすいロードマップです。

産後7ヶ月でご来店
「妊娠前+7kgのまま戻らない…」
「抱っこがきつくて、腰と肩がつらい」

というお悩みからのスタートでした。

1〜2ヶ月目:整える期(−1kg〜−1.5kg)

  • 週1回:Slimitで60分
    • 姿勢・骨盤チェック
    • 呼吸・骨盤底筋エクササイズ
    • 肩・腰まわりのリセットトレーニング
  • 自宅:前半で紹介した「3分×3メニュー」をベースに

食事は、

  • 朝:ごはん+味噌汁+たんぱく質(卵・魚・納豆など)
  • 昼:丼ものを「ごはん少なめ+サラダ追加」に
  • 夜:主食は少し控えめにして、おかずと汁物を増やす

という、「足りない栄養を足す」「夜だけちょっと調整」スタイルに。

この時期の目標は、「−5kg」ではなく「日常が少し楽になること」。

  • 肩こりが楽になってきた
  • 抱っこが少しラク
  • 便秘が減ってきた

こんな変化を一緒に喜びながら進めていきました。

3〜4ヶ月目:動ける体づくり期(ここで−3kg)

  • 週1回:全身トレーニング(スクワット・ヒップリフトなど)
  • 週1〜2回:自宅で15分の簡単サーキット

とはいえ、筋トレガッツリではなく、

  • 「息が少し上がるくらい」
  • 「翌日、心地よい筋肉痛があるくらい」

のレベルからスタートです。

食事では、

  • おやつの「毎日アイス → 週2回の少しいいアイス」
  • 夜の間食を「ナッツ・ヨーグルト」に

という、“ゼロにしない”現実的な調整を続けていきました。

この頃には、

  • 妊娠前のパンツがギリギリ入るようになった
  • 家族から「なんか締まってきたね」と言われた

など、“見た目の変化”も出始めていました。

5ヶ月目:−5kg達成&キープ設計

最終的には、

  • 体重:−5kg
  • ウエスト:−7cm
  • 肩こり・腰痛の頻度:かなり減少

という状態に。

ここからは、「キープするためのペースに落とし込む」ことが大事です。

  • ジムは2週に1回ペースへ
  • 自宅トレは「週2回できたら花丸」に
  • 食事は、平日は今のスタイルを続けて、週末は家族と楽しく

「頑張っている感覚があまりないのに、
気づいたら“この体が当たり前”になっていました」

という言葉を聞けたとき、トレーナーとして僕もすごく嬉しかったのを覚えています。

迷ったら一人で抱え込まないで(まとめ・ご案内)

最後に、今日お伝えしたことをもう一度まとめますね。

  • 産後の「痩せづらさ」は、ホルモン・睡眠・骨盤など、
    “あなた以外の要因”もたくさん関わっている
  • ダイエットの前に、「回復」と「暮らしやすさ」を整えることが大事
  • 1日3分×3メニューからでも、十分“未来の自分”に近づいていける
  • 授乳中は「極端な食事制限」より「必要な栄養を満たす」ことが優先
  • 挫折しやすいポイントを知っておくと、心が折れにくくなる
  • −5kgは「根性」で落とすのではなく、
    「体と暮らしの土台」が整えば、自然と落ちていく

もし今、

「水戸で産後パーソナルジムを探しているけれど、
自分に合うかどうか不安…」

と感じていたら、
一度、“話をしに来るつもり”でSlimitの体験を使ってもらえたら嬉しいです。

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  • カウンセリング(骨盤・姿勢・生活リズムのヒアリング)
  • かんたんな姿勢・動きのチェック
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「通うかどうか」を決める前に、
「今の自分の状態を整理する時間」として使ってください。

「興味あります」と一言、LINEでメッセージいただければ、
日程のご相談から丁寧にご案内します。

この記事を書いた人|大高 俊(おおたか しゅん)

パーソナルジム『Slimit』代表トレーナー
茨城・水戸で、“変われない人専門”として、500人以上の心と体の再起動をサポート。

過去には、自分自身もケガや不調で「もう無理かもしれない」と感じたことが何度もあります。
だからこそ、「がんばること」ではなく、「楽しむこと」から始めるダイエットを大切にしています。

  • 運動が苦手
  • 産後で体力に自信がない
  • 厳しいジムはちょっと怖い…

そんな方こそ、ぜひ一度お話ししましょう。
あなたのペースで、一緒に“もう一度、自分に期待できる体と心”をつくっていけたら嬉しいです。

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